AWS無料プラン終了後、詰まりポイントを突破して有料プランに移行できた話

AWS無料プラン終了後、詰まりポイントを突破して有料プランに移行できた話
AWSの無料プランを使っていたアカウントで、無料プランの期間が終了しました。
無料プラン終了時点では、まだ約192ドル分のクレジットが残っていました。
「クレジットが残っているなら、そのままAWSを使えるのでは?」
と思っていたのですが、実際にはそう簡単ではありませんでした。
AWS Management Consoleにはログインできるものの、AWSの各サービスにアクセスできず、さらに有料プランへのアップグレードも通常の画面からは進めないという状態になりました。
最終的には、AWSから届いていたメールを手がかりに別の導線からアップグレードすることで、無事に有料プランへ移行できました。
今回は、そのときに遭遇した「詰まりポイント」と、どうやって突破したのかをまとめます。
無料プランが終了した
AWSのコンソールを開くと、無料プランについて次のような表示が出ていました。
無料プランはまもなく終了します
画面には、
- 残りのクレジット:$192.08
- 残りの日数:0
と表示されていました。
つまり、クレジットを使い切ったわけではなく、無料プランの期間が終了した状態です。
AWSの無料アカウントプランは、一定期間が経過するなどの条件を満たすと終了します。無料プラン終了後はアカウントが閉鎖されますが、一定期間内であれば有料アカウントプランへアップグレードして利用を継続できます。
今回も、残っているクレジットを無駄にしたくなかったので、有料プランへの移行を試すことにしました。
アカウントにはログインできる。でもAWSサービスが使えない
まず、AWS Management Consoleには普通にログインできます。
ところが、コンソールからAWSの各サービスを開こうとすると、思ったようにアクセスできません。
さらに、リージョンの選択画面を見ると、各リージョンに鍵のアイコンが表示されている状態でした。
そのため、
アカウント自体が停止されたのでは?
と考えました。
また、画面上では SUSPENDED と表示されていました。
この時点では、無料プランが終了したことでアカウントが利用できなくなり、有料プランへ移行する必要があるのだろうと考えていました。
「有料プランにすれば使えるのでは?」
無料プランが終了したのであれば、通常の有料プランへ移行すればいいはずです。
そこで、有料プランへのアップグレードを試してみました。
しかし、私の環境では、通常のコンソールからアップグレードを完了することができませんでした。
「アカウントがこの状態だから、有料プランにも変更できないのか?」
そう考えて、AWS Supportにも問い合わせることにしました。
ところが、AWSから届いていたメールにヒントがあった
ここで、以前AWSから届いていたメールを改めて確認しました。
すると、無料プラン終了に関連するメールの中に、有料プランへのアップグレード用リンクがありました。
試しに、そのメールに記載されていたリンクからBillingのアップグレードページを開いてみることにしました。
すると……
普通にアップグレード画面が開きました。
通常のコンソールからアクセスしたときとは違い、そこから有料プランへの移行手続きを進めることができました。
今回、メールからアクセスできたURLは、アカウント情報が含まれるため、一部を伏せて掲載します。
https://(アカウントID)-mm...us-east-1.console.aws.amazon.com/billing/home?#/freetier/upgrade一方、通常のコンソール側から開こうとしていたURLでは、アップグレードまで進めませんでした。
https://(アカウントID)-mm...support.console.aws.amazon.com/billing/home?region=us-east-1#/freetier/upgradeこの2つのURLの違いが、アップグレードできなかった直接の原因なのかまでは分かりません。
ただ、私の環境では、メールから開いたページではアップグレードでき、通常のコンソール側から開いたページでは進めないという明確な違いがありました。
メールのリンクから有料プランへ移行できた
AWSから届いていたメールに記載されたアップグレード用のページから手続きを進めると、無事に無料プランから有料プランへ移行できました。
そして、アップグレードが完了すると、それまでロックされていたAWSサービスへのアクセスも有効になりました。
つまり、今回の流れは、
無料プラン終了
↓
AWS Management Consoleにはログインできる
↓
AWSサービスへのアクセスが制限される
↓
リージョンもロックされているように見える
↓
通常の画面から有料プランへ移行しようとする
↓
ここで詰まる
↓
AWSから届いていたメールを確認
↓
メール内のアップグレードリンクからBillingへ
↓
有料プランへ移行
↓
AWSサービスへのアクセスが有効になるというものでした。
残っていたクレジットはどうなった?
無料プラン終了時点では、約192ドルのクレジットが残っていました。
有料プランへ移行したあと、AWSの「請求とコスト管理 → クレジット」を確認すると、
- 合計残高:$193.00
- 合計使用金額:$7.00
- 合計推定残高:$192.09
- 合計推定使用金額:$7.91
と表示されていました。
つまり、無料プラン終了によって、残っていたクレジットが消えてしまったわけではありませんでした。
有料プランへ移行したあともクレジット残高が維持されていることを確認できました。
AWSの無料アカウントプランでは、無料プラン終了後に有料アカウントプランへ移行した場合、残っているクレジットを将来のAWS利用料金に適用できます。
今回の詰まりポイント
今回、一番分かりにくかったのは、
「ログインはできるのに、AWSサービスが使えない」
という状態でした。
さらに、
「有料プランへ移行すればいいはずなのに、通常のコンソールからは移行できない」
というところで完全に詰まりました。
AWS Supportにも問い合わせましたが、結果的には、AWSから届いていたメールに記載されていたアップグレード用リンクが突破口になりました。
今回の経験から、AWSの無料プラン終了後に同じような状態になった場合は、次の順番で確認するとよさそうです。
- AWS Management Consoleにログインできるか確認する
- 無料プランの終了状態を確認する
- 有料プランへのアップグレードを試す
- うまく進めない場合は、AWSから届いている無料プラン終了関連のメールを確認する
- メール内にアップグレード用のリンクがあれば、そこから手続きを試す
- それでも解決しない場合は、AWS Supportへ問い合わせる
特に今回のように、通常のコンソールでは先に進めなくても、AWSから届いたメールに専用のアップグレード導線が用意されている場合があります。
まとめ
今回のAWS無料プラン終了では、単純に「無料期間が終わったので有料になった」というだけではなく、途中でいくつか分かりにくいポイントがありました。
- 無料プランが終了した
- クレジットはまだ約192ドル残っていた
- AWS Management Consoleにはログインできた
- しかしAWSサービスにはアクセスできなかった
- リージョンもロックされているように見えた
- 画面上では
SUSPENDEDと表示されていた - 通常のコンソールからは有料プランへの移行に詰まった
- AWSから届いていたメールのリンクからはアップグレードできた
- 有料プランへ移行するとAWSサービスへのアクセスが有効になった
- 残っていたAWSクレジットも確認できた
最初は「アカウントが停止されてしまった」と思ってかなり焦りました。
しかし結果としては、無料プランから通常の有料プランへ移行することで、そのままAWSを継続利用できる状態になりました。
今回の経験で一番の教訓は、
AWSの無料プラン終了後にアップグレードで詰まったら、通常のコンソールだけでなく、AWSから届いているメールも確認する。
ということでした。
そこまで使い倒したわけではありませんが、個人で使う分には思っていたほどお金がかかるものでもないと分かったので、これからも有料プランでAWSを使い続けていこうと思います。