AWS経由でAI開発環境(kiro)を整えてみた話

以前、AWSの無料プランが終了したあと、残っていた約192ドル分のクレジットを使えるようにするまでの話を書きました。
無事に有料プランへ移行できたので、せっかく残っているクレジットを個人開発にも活用したいと考えました。
そこで今回試してみることにしたのが、AIコーディングツールの Kiro Pro です。
普段から個人開発でWebサイトを作ったり、コードを書いたりしているので、AIを使った開発環境をもう少し充実させたいと思っていました。
ただ、普通にKiroを契約するだけではなく、AWS Activateのクレジットを利用できる形でKiroを使いたいというのが今回の目的です。
すでにAmazon Bedrockを利用しているAIもあるため、そちらの利用料金も含めて、AWSのクレジットをどのように活用できるのか確認してみることにしました。
今回は、Kiro Proを利用するために設定したことと、実際の料金を確認するまでの流れをまとめます。
AWS Activateのクレジットを開発に活用したい
現在、AWSのクレジットが約192ドル残っています。
AWSのサービスを使うために付与されたクレジットなので、せっかくなら個人開発にも活用したいところです。
今回、利用してみようと思ったのがKiroです。
Kiroは、AIを活用しながらコードを書いたり、既存のコードを理解したりできる開発環境です。
個人開発では、実装だけでなく、設計を考えたり、既存のコードを修正したりする場面も多くあります。
そういった作業をAIに手伝ってもらえるなら、開発効率を上げられるのではないかと考えました。
ただし、ここで気になったのが料金です。
通常の方法でKiroを契約するのではなく、AWS経由で利用することで、手元に残っているクレジットを活用できないかと考えました。
AWS経由でKiro Proを利用する
KiroをAWS経由で利用するため、AWS側の設定を進めていきました。
今回、利用したのは IAM Identity Center です。
IAM Identity Centerは、AWSのアカウントやアプリケーションへのアクセスを管理するためのサービスです。
KiroをAWS経由で利用するにあたって、IAM Identity Centerでユーザーを作成し、そのユーザーにKiro Proを割り当てる形で設定しました。
最初は、普段使っているAWSのアカウントにログインして、そのままKiroを契約するようなイメージを持っていました。
しかし、今回の方法では、AWS側でユーザーを用意して、Kiroを利用できるようにする必要がありました。
設定の流れとしては、次のようになります。
AWS Management Consoleにログイン
↓
IAM Identity Centerを有効化
↓
ユーザーを作成
↓
Kiro側で利用できるように設定
↓
ユーザーにKiro Proを割り当て
↓
Kiro Proの利用準備が完了実際に設定を進めると、Kiroの管理画面で作成したユーザーにKiro Proが割り当てられていることを確認できました。
これで、ひとまずKiro Proを利用するための準備はできました。
IAM Identity Centerのリージョンで少し迷った
今回、設定を進めるなかで少し迷ったのがリージョンです。
AWSでは、サービスごとに利用するリージョンが異なる場合があります。
今回は、IAM Identity Centerを東京リージョンで有効化し、オレゴンリージョンをレプリカとして設定しました。
そのため、Kiroを利用するための設定でも、どのリージョンを選択すればよいのか少し分かりにくいと感じました。
AWSのサービスを普段から利用していても、サービスごとの設定やリージョンの関係は、実際に触ってみないと分からないことがあります。
今回の設定では、IAM Identity Centerのリージョンと、Kiro側でプロファイルを作成する際に選択するリージョンを分けて考える必要がありました。
リージョンを設定する画面では少し迷いましたが、最終的にはユーザーを作成し、Kiro Proを割り当てるところまで進めることができました。
Kiro Proを割り当てられた。でもクレジットは適用される?
ここまでで、Kiro Proを利用するための設定は完了しました。
ただ、今回の目的はKiro Proを利用することだけではありません。
残っている約192ドル分のAWSクレジットを、Kiroの利用料金に適用できるかという点も重要です。
Kiro Proが割り当てられていることは確認できましたが、それだけではクレジットが適用されていることまでは分かりません。
AWS Activateのクレジットは、対象となるAWSサービスの利用料金に適用されます。
そのため、Kiroの利用料金がクレジットの適用対象になっているか、実際の請求画面で確認する必要があります。
クレジットが残っているからといって、すべてのサービスの料金が必ず相殺されるわけではありません。
この点は、実際に請求データを確認して判断することにしました。
AWSの請求画面はすぐには反映されない
Kiroの設定を終えたあと、AWSの「請求とコスト管理」を確認してみました。
ところが、利用料金はまだゼロのままでした。
「設定がうまくいっていないのでは?」
とも考えましたが、AWSの請求データはリアルタイムで反映されるとは限りません。
利用料金のデータが表示されるまでには、時間がかかる場合があります。
そのため、設定直後に料金がゼロと表示されていても、それだけで料金が発生していない、あるいはクレジットが適用されていると判断することはできません。
今回は設定したばかりだったので、翌日以降にもう一度確認してみることにしました。
確認する場所は、主に次の2つです。
- 請求画面(Bills):KiroやBedrockの利用料金が計上されているか
- クレジット(Credits):クレジットの残額や適用対象がどうなっているか
なお、クレジットの残額は、請求画面に表示される利用料金と同じタイミングで更新されるとは限りません。
翌日になっても残額が変わっていない場合は、推定残額や請求データもあわせて確認する必要があります。
Bedrockの利用料金もあわせて確認したい
実は、すでにAmazon Bedrockに紐づけて利用しているAIもあります。
そのため、今回Kiroを導入したことで、KiroとBedrockの両方の利用料金を確認することになりました。
どちらもAWSに関連するサービスですが、同じAWSクレジットが両方の料金に適用されるかどうかは、クレジットの適用対象を確認する必要があります。
まずは、AWSのクレジットページで「適用対象の製品」を確認し、KiroとBedrockが対象に含まれているかを調べる予定です。
そのうえで、実際に利用した料金が請求画面に反映されるか、クレジットの推定残額に変化があるかを確認していきます。
今回の時点では、Kiro Proの割り当てまで完了したものの、クレジットが実際に適用されたかどうかはまだ分かっていません。
このあたりは、翌日以降の請求データを見ながら確認していこうと思います。
今回の設定で分かったこと
今回、Kiro ProをAWS経由で利用するために設定を進めてみて、現時点で分かったことをまとめます。
- AWS Activateのクレジットが約192ドル残っている
- クレジットを個人開発にも活用したいと考えた
- AWS経由でKiro Proを利用するためにIAM Identity Centerを設定した
- IAM Identity Centerでユーザーを作成した
- 作成したユーザーにKiro Proを割り当てられた
- ただし、Kiro Proの割り当てだけではクレジットの適用を確認できない
- AWSの請求データは、設定直後には反映されない場合がある
- 既存のBedrockの利用料金も含めて確認することにした
ここまでの設定は進められましたが、まだ実際の料金を確認できていないため、クレジットを活用できているかどうかはこれから検証する必要があります。
まとめ
今回は、AWS Activateのクレジットを活用するために、AWS経由でKiro Proを利用する設定を進めてみました。
Kiro Proの割り当てまでは完了しましたが、実際にクレジットが適用されるかどうかは、まだ確認できていません。
今後は、AWSの請求画面でKiroやBedrockの利用料金を確認しながら、クレジットの適用状況を見ていこうと思います。
今回の経験で改めて感じたのは、サービスを利用できる状態にすることと、料金やクレジットの適用を確認することは別だということです。
クレジットが残っているからといって安心するのではなく、適用対象や請求データまで確認しておくことが大切だと感じました。
個人開発では、できるだけコストを抑えながら、便利なツールを活用していきたいところです。
まずはKiro Proを使い始めて、実際の請求データを確認しながら、AWS Activateのクレジットをうまく活用できるか試していこうと思います。